誰にでも、日常生活や仕事の上で「話しても分からない、分かってもらえない」という経験があります。
この原因は、自分が一方的に話しているから。
実は、会話と対話は意味が違います。これらの違いを知って、風俗スタッフとしての業務に活かしましょう。
目次
優れた対話力とは、話の意味をお互いに納得し合える能力です
会話と対話はそれぞれ次のような意味があります。
◆会話とは
一般的な世間話などを、相手の考え方や意見などの価値観の違いなどに立入らないで、雑談的に行うコミュニケーションの一種です。ただ一方的に話すだけでも成り立つものです。
◆対話とは
お互いが自分の現状の悩みや気持ちや考え方や意見などを相手に伝えて理解してもらいたい、解決策などの結論を出したいなど、話し合いをする目的があります。
つまり、お互いが相手の話をよく聞き、理解し、納得し合える結論に達しないと成り立たないのが対話です。
対話力があれば、周囲からの信頼を得ることができ、仕事が楽しく効果的に進められることは間違いありません。
しかし、これは意外と難しいもの。相手の環境や立場や価値観の違いなどを理解しつつ、相手の立場に立って話の内容や意味を良く聞き取り、適切なアドバイスや解決方法を提案できなければなりません。
自分の意見だけを一方的に押し付けるのは、対話ではありません。
対話力の向上に必要な要素と能力について
対話力を向上させるには、次のようにさまざまな能力を必要とします。
- 相手の立場を理解する
- 相手の話をよく聴く
- よく観察し考える
- 話をまとめる
- 豊かに表現する
しかし、この能力に含まれる基本的な要素は意外と単純。
- 絶やさない笑顔
- 優しい丁寧な言葉遣い
- 相手に誠実に接する心構え
など。つまり、豊かな人間性です。
ビジネスの社会では、頭が良く仕事もでき、会社にも忠誠心が高い。それなのに、同僚や部下からの信頼が薄く、上司から評価が得られないタイプの人がいます。
これは、自己主張が強過ぎて、自分以外を軽蔑する傾向が強く、他人との信頼関係を作れない人格の持ち主です。
このような男性は、風俗の世界でも必ず失敗します。
自己顕示欲はある程度必要です。しかし、それ以上に相手を思いやる心を持って、人間的にバランスを取ることが望ましいでしょう。
対話力とは、良い人間関係を作るための要と言われるほど重要な能力の1つなのです。
風俗店においては、顧客やキャストの女性たちとの対話の良し悪しが、大きな影響を及ぼします。
男性スタッフの対話力は、風俗店の売上に直接影響する
風俗の男性スタッフが対話力を発揮すべき重要な相手は、次の2つです。
◆顧客
顧客に嫌われると、売上そのものを損失することになります。
苦情やトラブルなどで対応を間違えると、大きな苦情に発展することがあります。単純な売上だけでなく、時間や労力などにも負担が掛かることも。
とにかく、丁寧な言葉づかい、低い姿勢、顧客の意向をよく汲み取るという心構えが重要です。
◆キャストの女性たち
キャストのモチベーションは、男性スタッフとの対話に掛かっています。
相手は女性で、さらに生活環境や年齢、経歴、性格、などがすべてバラバラです。そのことを十分意識して対話に臨みましょう。
風俗の男性求人では、よく「コミュニケーション能力がある方歓迎」と書かれています。
それは、自分がただ喋れることを指すわけではありません。相手の主張を聞き取り、正しく返答できる対話力のことを指しています。