風俗の男性求人に応募すると、たくさんのキャストの女性に囲まれて仕事することになります。
しかし、浮ついた気持ちで仕事するのはNG。彼女たちとどのように関わっていくかで、将来の収入が変わります。
目次
内勤スタッフがキャストと深く関わる、マネジメントという仕事の中身
まずは、キャストと直接関わるお仕事として、どのようなものがあるのかを見てみましょう。
一般的には「キャスト管理(マネジメント)」などと一括りにされていますが、その中身はさまざまです。
スケジュール(シフト)調整
コンビニでもよくあるアルバイトのシフト管理に似ています。しかし、以下にあるさまざまな理由から、デリヘルなどの風俗店になるといっきに難しいものに変わります。
◆人数が多い
コンビニではアルバイトが十数人で、1度に出勤するのはどれだけ多くても4~5人程度です。
一方、デリヘルはもっと多人数。多いところでは、50人近くのキャストを抱えて、1度に10人以上出勤させなければならないこともあります。
同時に送迎ドライバーも手配しなければならないため、手間はさらに2倍です。
◆トラブルが多い
風俗店のキャストには、急な欠勤が絶えません。
その理由として、内勤スタッフがとくに理解しておかなければならないものが生理です。性サービスを提供する以上、働くこと自体が不可能になってしまいます。
このような自体に備えて、スタッフは欠勤時にも緊急出勤を依頼できる要員をストックしておく必要があります。
◆スケジュール次第で売上が変わる
人気が高いキャストがたくさんいるほど、売上が高くなります。ここは、誰が働いても大して変わらないコンビニ店員とは、大きく違う部分です。
人気がある女性に出勤する日数を増やしてもらう、反対に指名がなかなか来ない女性は出勤日を変えてみるなど調整することも、内勤スタッフの仕事です。
その他、曜日や季節によって客足が変わります。人が足りなくてサービスを満足に提供できないようなことがあれば、お店の評判が落ちてしまうでしょう。
このように、スケジュール管理が上手いか下手かで、売上が大きく変わります。
ビジネスマナーなどの教育
教育とは、基本的にマナー研修を指します。
キャストとして入った女性のなかには社会人経験が浅く、ビジネスマナーを習得していない人も少なくありません。
態度や言葉遣いが悪ければ、顧客も良いイメージを抱かないものです。
悩みを取り除くメンタルケア
風俗という難しい業界ですから、悩みを抱いている女性は少なくありません。
メンタルケアを行って、常に最高のモチベーションで働けるようにする必要があります。
「業務」と呼ぶには難しい内容ですが、キャストのモチベーションは売上に直結します。
できるスタッフは彼女たちのメンタルケアもしっかり行っているもので、やはり欠かせません。
内勤スタッフに求められる、キャストとの深い信頼関係
内勤スタッフとキャストの関係は、アイドルとそれを育てるプロデューサーに似ています。
そのこともあって、会社によってはキャスト管理を担当制にすることもあるそうです。
他の仕事にばかり追われてキャストを放任するようなドライな関係では、内勤スタッフとしての仕事を十分にこなせているとは言えません。
キャストの成功が自分の成功にもなることを十分承知して、お互いに支え合う必要があります。
内勤スタッフがキャストにたいして取ってはならない2つのタブー
内勤スタッフとして、絶対に破ってはならないタブーが以下の2つです。
◆恋愛関係になる
性風俗という現場で働いている、信頼関係を築くなどから、恋愛関係に発展してしまうことがあります。
しかし、これは風俗業界で「風紀」と呼ばれている、タブー中のタブーです。
◆見下す
人によっては、風俗嬢という職業自体を下に見ている方もいます。もし男性求人に応募する段階でそのような考えがあるなら、認識を改められるまで応募を見送ったほうが良いかもしれませんね。
それ以外にも、キャストを管理することから「自分が上司」と考えてしまうことがあるようです。
しかし、偉そうにしている人に協力したくないと思うのは当然の心理。また、新人のうちから「自分が育ててやる!」と張り切りすぎると空回りしてしまいがちです。
内勤スタッフとして働き始めたばかりでは、どう接して良いのか分からないことでしょう。
まずは、「いつもお世話になっている」というリスペクトを抱きましょう。その気持ちを持ち続けることで行動にも現れて、立派な内勤スタッフに成長できることでしょう。
文|風俗コラムニスト ユウ