手コキやフェラだけでなく挿入まで行ってしまう、いわゆる「本番行為」。風俗店では絶対にNGです。
風俗店の社員はこのことを知っておくことはもちろん、実際に行ってしまわないよう、キャストを守ることが大切です。
目次
営業停止、妊娠、性病など。リスクが大きすぎる本番行為
本番行為がNGということは、「売春防止法」によって定められています。
概要としては、性行為を対価にお金をもらうこと自体が禁止されており、さらにそれを斡旋した場合は重い罰を受けるという内容です。
つまり、風俗店は後半部分の斡旋する立場。1回の本番行為によって、お店そのものが営業停止処分を受けてしまうこともあります。
これは、「バレないように」という話ではありません。1度行ってしまえば、噂が広がるからです。とくに最近ではネット掲示板などがあるため、口コミの広がる速度が尋常ではありません。
それ以外に、キャストの妊娠・性病も無視できないリスクです。
風俗店とキャスト、そして自分自身を守るために、本番行為は絶対に阻止しなければなりません。
ソープは本番行為OK?いいえ、法律のグレーゾーンで行っているだけです
本番行為が認められている風俗店は存在しません。しかし、ソープにかぎっては本番行為がOKと言われることがあり、実際に警察から黙認されている状況です。
しかし、これはけっして法律的にホワイトというわけではありません。
ソープは、一般的な風俗とは以下のように業務形態が違っています。
・ソープは法律上、お風呂を貸す店である
・女性たちは、1人1人がスタッフではなく個人である
これらは、以下のように言い換えることができます。
・女性たちが恋愛として勝手に本番行為を行っているだけ
・お店はあくまでお風呂を貸しているだけで、彼女たちと関わりがない
デリヘルなど他の風俗店ではできない方法ですし、そもそも非常に危ない方法で、この言い分が通らずに検挙されている事例もあります。
基本的に、風俗店で本番行為は絶対にNGと覚えておきましょう。
エッチがしたいわけではない!本番行為を赦してしまうキャストの心理
そもそも、本番行為をなぜ行ってしまうのでしょうか?
顧客の男性側が「エッチができるならしたい」と思うのは当然のことでしょう。
問題はキャストの女性のほう。以下のように、単に「エッチがしたい」以上の理由が隠されています。
◆次回の来店で指名してもらうため
風俗店で働くキャストの女性たちは、誰でも平等に給料がもらえるわけではありません。
成果報酬制度が設けられていて、顧客からよりたくさん指名をもらえた人のほうが高収入になることが普通です。
なかには、指名してもらえず収入が上がらない女性も。そのような方が、稼ぐために本番行為に走ってしまうというわけです。
◆チップをもらえるため
上記の指名と同じく、収入面での問題です。
ただで本番行為を許す女性はいません。値段はまちまちですが、だいたい1~2万円ほどの追加料金を取ります。そして取ったお金はキャストのポケットにそのまま入ることに。
つまり、彼女たちにとって見れば、本番行為を1回するたびに1~2万円ほど収入が増えることになります。
◆簡単だから
一般に、風俗店では手コキやフェラで男性客にサービスします。しかし、これらはテクニックを必要とするもの。技術がなければ男性に不満が残りますし、意外と疲れます。
本番行為をすれば、相手にしてみれば「手コキやフェラ以上のサービスをしてもらえた」と満足しますし、受け身になれば自分が動かなくても構いません。
本番行為を防ぐには、男性内勤スタッフがキャストを守ること
上記で大切なことは、女性たちはけっして「本番をしたかったから」という理由で本番行為を行っているわけではないことです。
収入やテクニックなど、その他の面に理由があることがほとんど。そして、それらは男性スタッフでサポートすることができます。
・なかなか指名がもらえないから、出勤の時間を変えてみる
・収入面で不満がないかヒアリングし、シフトを増やしてみる
・悩みがないか確認し、必要に応じて講習会などを計画する
何より、「本番行為を絶対にしてはいけない」ということを言い聞かせることが重要です。
近年、警察の取り締まりがますます厳しくなっており、本番行為をしたお店は次々と営業停止に追い込まれています。
求人に応募した後は、けっして他人事ではありません。お店やキャストの女性たちを守るのは、男性スタッフの役割です。
文|風俗コラムニスト ユウ